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about us:

当研究室を志望するみなさんへ
はじめに

分子の形をデザインし、機能を創る楽しみ

 原子番号6の炭素原子は、水素原子や炭素原子のみならず、周期表に示されたその他の(すべての)原子とも結合して様々な分子を創り出します。結合の様式も、単結合、二重結合、三重結合と実に多彩です。こうして、炭素原子を中心とする化合物、すなわち有機化合物の数や種類が無限大に広がるのです。このような“元素のマルチプレーヤー”は、周期表のどこを探しても炭素をおいてほかにありません。かつて、生物のみがつくり得るとされた有機化合物。今や、錬金術よろしく、“フラスコの中で、狙い通りに結合を切ったり繋げたりしながら望みの有機化合物を自在につくる”時代です。炭素原子と周期表のその他の原子を上手に組み合わせて使えば、いろいろな形や性質を示す有機化合物を創ることができます。これまでにもあったように、この先も私たちの生活を一変させる夢のような有機化合物が創出されることでしょう。それは、有機化合物(分子)の構造、性質、反応を司る様々な原理を明らかにする基礎有機化学の発展のもと、優れた合成法が開発されることによって初めて成し遂げられるのです。私たちは、世界があっと驚くような新しい反応を開発し、誰も見たことのない新しい有機化合物を世界に先駆けて創り出したいと考えています。そんな胸が高鳴る研究を、私たちと一緒にやってみませんか? 以下に、私たちの研究室で行っているゼミナールと研究について簡単に説明します。また、最後に、卒研後の進路についても紹介します。

Triple-
Double-
Single-
Bond
Transition metals
Nitrogen
Hydrogen
Carbon
Elements
当研究室について
みなさんに共感して欲しい3つのこと

Passion・Action・Imagination

 “Passion・Action・Imagination”は、私たちの研究の原動力です。“情熱”によってチャンスを掴み(Passion)、実験によって“経験”を積みます(Action)。そしてもう一つ大事なことは、“想像力”です(Imagination)。その“想像力”は、「ロジカルシンキング」と実際の実験(経験)によって培われます。貴方が何となく(言われた通りに)実験しても、得るものは少ないでしょう。しかし、(たとえ言われたことだとしても)確かな意図(作業仮説)をもって実験を行えば必ず結果はついてきます。もちろん結果が思わしくないこともありますが、それも含めて実験で知り得たことは貴重な “経験”となって貴方を新たな「作業仮説(問題解決のための糸口)」へと導き、それが“情熱”となってより大きな成功へと誘います。意図的な実験に失敗や無駄はないのです

② Teamwork

 “チームワーク”も大切です。優れた研究は決して一人ではできません。個々の実験結果を研究チーム全体で常に共有し、研究の方向性(研究成果の展開や課題の解決)についてメンバー全員で議論することで研究は劇的に発展します。このチームワークによってメンバーそれぞれの力(Passion・Action・Imagination)が格段に向上し、それが結集されて優れた研究が展開されるのです。

③ Hard Work & Break

 “ハードワーク&ブレイク”は研究を持続する秘訣です。“ハードワーク”は一心に努力することを意味します。いたずらに長時間、夜遅くまで実験しても思ったほど成果は得られません。それよりも、やるべきときにやるべきことを集中してやる、これを繰り返し実践することで大きな成果を手にすることができます。ですから、“ハードワーク”を可能にする集中力や好奇心を持続させるための“ブレーク(気分転換)”も大切です。このように、研究はメリハリをつけながら息長く続けるのです。

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